【No.16】 KITANOSUMAISEKKEISHA
こんばんわ。
昨年北海道を旅行した時に見つけたレストラン兼、食料・雑貨屋兼、家具屋兼、家づくりを行う会社です。
山の奥にたたずんでいるのですが、雰囲気がとても素晴らしく、感動しました。
廃校になった小学校を譲り受けて今の会社をしているようです。
1985年に東川に移り住みました。
あっというまに30年近くもの年月が経ちました。
周りに植えた木々も大きくなり、夏にはすべてを覆うほどになりました。この田舎に住もうと決めたのは、会社設立から7年目の時です。
廃校になった学校の廊下には、雨受けのバケツが置かれていました。
譲り受けた時は、「学校」という子供たちを育んできた年老いた建物でしたが、
今までの厳しい環境を乗り越えてきた凛とした佇まいに、その誇りを見たように思いました。それは今も変わりません。
なぜここに来たのでしょうか。思えば、若き時代を旭川の中心地で暮らしながら、都会の喧騒、
あくなき経済活動、すでにはじまっていた物質への欲求、傷ついてゆく自然への無関心さ、
そのような中で、「田舎暮らしを始めたい」という思いだけが、この地に住む目的でした。
そして、家具づくりを始めました。「職人を育てる為に与えられし、東川第5小学校」と感じていました。
衣・食・住と言いますが、この地で家具を作り、暮らしの道具を集め、
住まいを表現してゆく中で、その頂点にある暮らし、
住まい、家、という表現をしようと決めたのは、2000年のこと。
それから14年目を迎えようとしています。
家づくりも、スタッフ、知識、環境が整ってきたように感じています。
家具から始まったこと、工場があって職人がいること、この強さ、
他に出来ないオリジナリティ、木を熟知している人々、
そして自社の大工たちが技を出し合って作る家。
技能がひとつになってできる場が整ってきました。道具としての家具、住まいを彩る雑貨、そして性能のよい家。
家族の暮らしの場で一緒に時を過ごす、永く使い続けられるもの、自然素材のもの。
数え上げるとたくさんの表現という知恵を、この地でいただきました。これからもずっと自分の一生が終わるまで、そして次の世代に受け継がれてゆきますよう。
もうすぐ70歳を数えるこの頃です。HPより引用